「ジャパンラグビートップリーグ2021」に向けての声明文

2021/02/01

「ジャパンラグビートップリーグ2021」に向けての声明文
 

 新型コロナウィルスの感染拡大に伴う社会的影響が強まる中、ラグビー界も例外ではなく感染者の増大や政府の緊急事態宣言を受けて今季のトップリーグ及びトップチャレンジリーグの開催延期・大会フォーマットの変更を決定しました。延期後の開幕日も決定し、運営、チーム、選手が一丸となり次なる目標へ向けて動き出しておりますが、こうした決定が発表される前には協会から選手会へのヒアリングも行われており、現在の選手の心境や意見なども参考にされています。

 我々選手は大会開催に際し、「社会からの理解を得られるのか?」「感染拡大の要因にならないのか?」「自分や家族、友人などの安全を脅かさないのか?」といった不安がある一方で、「ラグビーをプレーして元気を届けたい」「ラグビーを通じて社会に貢献したい」「どんな形であれ最後のトップリーグをやりきりたい」といったスポーツの存在意義とそこに付随して自らが提供できる社会的価値や責任をこの世の中の一員として果たしたいという想い、両方を抱えています。

 2021年1月15日に日本ラグビーフットボール協会から通達された「ラグビー競技の活動について」で語られている4つの点ではラグビー界が一丸となり、個人やコミュニティーに対しての影響や安全性への不安を最小限にしながらラグビーの価値を両立させていくことが記されています。

 緊急事態宣言の延長検討や社会情勢の変化が著しい中で、今後も不確定な要素が大いにありますがどういった状況下でも協会をはじめ、企業、チーム、多くのラグビー関係者たちが困難な状況に手を取り合いながら立ち向かい、社会的責務を果たすことで自らとその周囲を守りながらラグビーの社会的価値をさらに向上させていけるよう、我々選手もより一層の覚悟と配慮を持って活動していきたいと思いますので引き続き温かいご声援を何卒よろしくお願いいたします。


日本ラグビーフットボール選手会

(END-2021-02-01)