11/26開催 デフラグビーとのコラボイベントのレポート。

2016/12/20



11月26日に、特定非営利法人デフラグビー選手のみなさんと、『ラグビーファミリー』としての合同イベントを行いました。

今回のイベントは、本年5月~6月に行った、チャリティオークションで得た資金の一部をデフラグビー様に寄付させていただいたご縁で、彼らが岐阜県市内の河川敷ラグビー場にて集まって練習会を実施するという場に、表敬訪問としてお邪魔させていただきました。

当日は天候にも恵まれ、各トップリーグ所属選手らの手話による自己紹介から始まり、皆で円になり『ジェスチャーしりとり』をし、コミュニケーションの難しさを感じつつ、デフ協会大塚さん(帝京大学-パナソニック)が用意して下さった『耳栓』を参加選手全員が着けての合同ラグビー練習となりました。

ラグビーは選手間で織り成すコミュニケーションが基本である中で、話せない等の意思の疎通が出来ないため、当たり前のパスさえできない等、各自が悪戦苦闘するなど、日頃の練習では中々出来ない体験をさせて頂きました。
とはいえ、そこはトップ選手!やりながらも感覚をつかみだし(時折しゃべってましたが(笑))、デフの選手へのコーチングを実践するなど、同じラガーマンとして、トップ選手として、素晴らしい行動、態度、ジェスチャーでありました。

また、今回岐阜県での練習会ということで、地元出身の豊田自動織機の長谷川選手も参加いただき、中学時代の恩師もグランドに居られ、ラグビーファミリーの身近な絆も感じることができました。

これを機に、全国にいるデフラグビー選手たちとの様々な交流を未来に見据えて、岐阜を後にしました!





河合 航 選手会理事(豊田自動織機シャトルズ)
今回、選手会を通じて、デフラグビーという、貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。同じラグビーでも、コミュニケーションの取り方や練習方法などに違いを感じ、ラグビーをする上で一番大事な話す/聞く等のコミュニケーションが取れないという体験に、最初は戸惑った部分もありましたが、ジェスチャーや他のコミュニケーションを習得するきっかけにもなり、とても勉強になりました。そして、デフラグビーの皆さまのラグビーに対する情熱と上達の早さに一番の驚きを感じました。今後も同じラグビーファミリーとして、日本のラグビー界を共に盛り上げていきたいと思います!  

長谷川 雄司(豊田自動織機シャトルズ)
今回、私の地元岐阜で全国のデフラクビー選手の皆様と交流することが出来た事に喜びを感じています。短い時間でしたがとても貴重な体験をすることが出来ました。今後も積極的に活動へ参加し、日本のラグビーを盛り上げていきたいと思います。

松井 謙斗(豊田自動織機シャトルズ)
今回デフラグビーを体験出来た事を嬉しく思います!コミュニケーションを取ることがどれだけ大変なのか、実際に体験してみてわかりました。この経験を活かして今後のトップリーグの試合に繋げていきたいと思います!ありがとうございました!

大橋 晋(豊田自動織機シャトルズ)
今回は初めてデフラグビーを経験しました。改めてラグビーにとってコミュニケーションの大切さを学びました。言葉ではなく、様々な方法で考えを伝えていました。また、ラグビーをしている同じファミリーとしてみんなで日本のラグビーを盛り上げればと思います。今回はありがとうございました。

名嘉 翔伍 理事代理(ヤマハ ジュビロ)
僕らができる事はラグビーを通し今いちど、デフの世界に光をあてる事かなと思っております。元帝京大学出身大塚君を中心にして、彼ら若い世代が、ラグビーを通してデフの世界に古い慣例などを変えようとしている事を今回初めて知りました。健常者との隔たり、デフの中での差別、パラリンピックには属していない事での競技人口の問題などetc。 彼らの社会が抱えている問題を、耳栓をつけての「疑似デフラグビー」をした少しの時間だけでわかったとは言えないが、同じ日本人同士で、外国語よりも何倍もコミュニケーションが困難であった。しかも彼らは毎日その状況の中で暮らしている。選手会としてラグビーファミリーとしてまた寄付をさせて頂きたい。と同時に、また大塚君達の活動に光を当て、取り上げてもらう事が出来ればと思います。


池町 信哉(ヤマハ ジュビロ)
今回、初めてデフラグビーを経験しました。改めてラグビーにとってコミュニケーションの大切さを学び、言葉ではなく、体を使ったり、様々な方法で考えを伝えている事に、正直びっくりもしましたし、感銘も受けました。今後も、ラグビーをしている同じファミリーとしてみんなで日本のラグビーを盛り上げればと思います。今回はありがとうございました。

大塚 健太(ヤマハ ジュビロ)
今回のデフラグビーや、先日話題になったウィルチェアラグビーなど、障害を持ちながらも懸命にプレーする彼らを見て、自分自身負けていられないなと感じました。デフラグビーではコミュニケーションひとつとっても難しく、正しく伝わらなかったりと本当に苦労しました。普通のラグビーでさえコミュニケーションが大事といわれている中で、そのコミュニケーションが出来ないことでラグビーがこれほど難しくなるとは思いませんでした。これから、デフラグビーや帝京大学卒の大塚選手にもっと目を向けていきたいと思います。今回デフラグビーに参加することが出来て、本当に良かったです。



END-2016-11-26